たとえば、様式のない文体の寸描として、月曜日から日曜日までの決して連なることのない連続性についての記述、意味以上に意味ある無意味な夢想へ、夜の影におけるエクリチュールの実践として、消しゴムで書く円相のエクリチュールに関して、連鎖しえない永続性と些細なことのディテールの集積、共時的な音階としての衣服の皺と縫目に関して、稲畦の生態学あるいは風景の皺、引力と斥力の挟間、出来事としての風景と非人称的風景の同居あるいはその差異性―。
そして、交錯言語における文化的タームの雑交性と「ここ」が「そこ」であるとともに「この出来事」が「あの出来事」であるということの類似性、アムリタ(甘露)の神話と日常性に関するコンテクスト、……措辞の自由度と変数値に関する断章として。

   
 
 

今井瑾郎

平面

 


略歴

1973 愛知県立芸術大学大学院研修科修了
1984 名古屋市芸術奨励賞受賞
2007 愛知県芸術文化選奨受賞
現在 愛知県立芸術大学美術学部教授
   
主なグループ展 第8回ジャパン・アート・フェスティバル(リュブリアーナ・マンハイム)
  第11回〜第12回現代日本美術展
  「素材の語るもの」中原佑介企画展
  第1回〜第5回浜松野外美術展オルガナイザー
  「現代美術の新世代展」大賞受賞 (三重県立美術館)
  ヨコハマ・ソウル現代美術展 (ソウル・横浜)
  「小さな国際美術展」 (山梨県立近代美術館)
  「現代の白と黒」 (埼玉県立近代美術館)
  「ドイツ・日本・信州現代美術展」 (信濃美術館)
  「鉄による野外彫刻大賞展」野外彫刻賞受賞 (東海市)
  NCF名古屋コンテンポラリー・アート・フェア(名古屋)
  「現代の七星」桜画廊企画
  名古屋市芸術賞受賞作家展 (名古屋市民ギャラリー)
  現代日本彫刻展アメリカ・カナダ巡回展
  第8回画廊の視点2001展 (大阪府立現代美術センター)
  アーチスト・イン・レジデンス(タイ・チェンマイ大学)
  愛知県芸術文化選奨受賞者展覧会 (愛知県立美術館)
   
個展  
1975〜2007 桜画廊・ギャラリ―葉・天野画廊etc 30回開催
 
   

 

「Alternative Topology 今井瑾郎&村田千秋展」2006-6-19〜7-1(Galleria Finarte企画展より)