鈴木宣彦/nobuhiko suzuki

「Pin Ups-G」
2009 ガラス、ハンダ、アクリルビーズ、他

「Marsh fragmentation-C」
2010 ガラス、ハンダ、レンズ、鏡、他

「Root」
2011 ガラス、ハンダ、合成樹脂、植物、他

「時粒 w11-03」
2011 ガラス、ハンダ、合成樹脂、他

制作メモ
動植物の落葉や枯枝、脱皮殻や死骸、排泄物などは、物理化学的な過程や、微生物等による分解によって、次第にその 姿をなくしてゆく。分解の過程である細かい有機物粒子と、それを糧とする微生物は複合体で存在し、これらをデトリ タスという。
陸上では落葉の下で腐葉土となり、水中では多くは懸濁してゆっくり沈殿し、流れの穏やかな場所に多く沈積する。デ トリタスは水中において食物連鎖の一環となり特に重要である。 空気中においてのガラスの曇りとデトリタスは物質的にはなんの関係もないが、製作中にガラスを拭いているうちに水 槽のガラスを掃除する巻貝を思い浮かべ、巻貝を調べているうちにデトリタスにたどり着いた。
ガラスの曇りは、大気との物理科学的な腐食と様々な物質から揮発した物の付着であろう。
たまに硝子屋から使い古された硝子を貰うと、埃だか油だか解らない汚れを見つけてはデトリタスと思うのである。

2011 年 個展「ベントス ー 沼の断片化」( 山木美術、大阪 )
2010 年 個展「デトリタス ー 沼の断片化」( 東京 / 日本橋タカシマヤ美術画廊 X、東京 ) 「Japan + Thailand art session 2010」(gallery CAVE/ 静岡 )
2009 年 個展「エンカルナシオン」( ギャラリー椿、東京 )
2008 年 個展
「粘性薄扁蟲ー PLASTIC SWAMP」( 東京 / 日本橋タカシマヤ美術画廊 X、東京 )
「プサン・ビエンナーレ 2008 ” ART IS NOW “」( 釜山文化会館、韓国・プサン )
「ニューアート展 2008 ブラジル x ヨコハマ 時の懸け橋」(横浜市民ギャラリー、神奈川・横浜)
「Between Oceans 100years Of Approach Between JAPAN And BRAZIL」(Memorial da America Latina-Marta Traba、ブラジル・サンパウロ )
2007 年 「tres dimensoes」( ガレリア・デコ、ブラジル・サンパウロ )